犬の下痢の原因は?パルボウイルス性腸炎との違いは?

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”大変!犬が下痢!赤いものも混じっている”
ということはないですか?

これは、つい最近のうちの子のこと。
ゆる~い便の中に、赤いゼリー状のものが!


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実は、以前にもこんな便が出たことがあって

確か動物病院の先生が言っていた「大腸の粘液が出てるのかも?」と直感(゚ー゚)(。_。)

でも、もしも伝染性の腸炎の初期だったら?
と心配になり、動物病院に走ったんです。

その結果は?・・・
さらに、怖いパルボウイルス性腸炎の看病の経験から、普通の腸炎との違いもご紹介しています。

犬の症状と診断結果は?

診断の結果はこちらです。

さっそく気になる診断結果ですが、

『ストレスが原因の大腸炎』でした。
悪い病気でなくて、ホントに良かった(‘-‘*)(,_,*)♪

その原因なんだけど、先生も「便にも、有害な細菌は見つからないので、多分ストレスでしょう」と。

実は、少し思い当たることがあるんですよね。

それは、2,3日前のこと。

ソファに座っている父親のひざに、ピョンって、勢いよく飛び乗ったんですよね。
すると高齢の父親には、それが痛かったらしくて、本気で怒っているのが聞こえて(・・;)

すぐに、下におろしたのですが、その後シュンっとしていたんですね。

シュンとしてしまうゆいちゃんです。

私も、ちょうど夕食の支度で忙しくしていて、後のフォローが足りなかったなぁと反省しきり。

この子は、体は大きい(4.9㎏)のですがノミの心臓。(‐ω‐;;)
すごく繊細なんです。

それに4人(頭)いると、愛情を独り占めできないし、きっと、ずっ~~とそばにいたい甘えん坊さん。

トイ・プードルって、みんなやんちゃで甘えん坊ですものね(゚ー゚)(。_。)
本気で怒られたのも、ショックだったのではと。

治療のほうは、抗生剤と整腸剤を5日分いただいて帰ってきました。


でも、とりあえず重い病気でなくてひと安心♪

私が、犬の便がゆるくなるとか下痢をすることにとっても敏感になってしまうのには、訳があるんですね。

それは以前に、うちの子がパルボウイルス性腸炎にかかった経験からなんです。

では、普通の下痢とパルボウイルス性腸炎の下痢の違いをみていきましょう。


パルボウイルス性腸炎の下痢とは?

パルボの下痢の特徴です。

パルボウイルス性腸炎にかかったのは、今年11歳になる男の子が生後3ヶ月の頃のこと。

うちで生まれた子ですが、男の子だったので、ペットショップのお世話で養子にだしたのです。

大人しくてシャイな性格なので、大丈夫かな?と心配しながらでしたが。

その心配が当たってしまったようで「下痢をするようになったので治るまで一時帰宅」するということに。

なんでも、養子にいったお宅のご夫婦が忙しいお仕事をされていて、病気の子の面倒がみえないからとのことでした。

aikon-2パルボウイルス性腸炎はどんな症状?

パルボウイルス性腸炎も、初期のころは普通の下痢と変わらないんです。

でも、元気がないことや下痢以外にも嘔吐することが、あったのです。

そして、やはりだるいのか、他の子が寄っていくと、怒ってました。

動物病院でみてもらうと、先生は3ヶ月という月齢からも最初からパルボを疑ってられたようで、慎重に何度も検査をして、くださいました。

検査の結果やっぱり、パルボウイルス性腸炎だったのです。


パルボウイルス性腸炎で、特徴的なのは下痢と嘔吐の色。
下痢便や嘔吐物が緑色なんです!

トマトジュースのような便も最初のころには、ありましたが。
その後は全部みどり色のものばかりでした。

治療は毎日点滴に通い、インターフェロンで治療してくださいました。


おかげさまで10日くらいたったころ、何とか危機的な状態から抜け出して、少しづつ食べられるようになったんです!
治ってからも後遺症が残り、下痢便は毎日10回近くも。

そして、肝臓やすい臓にも障害がのこってしまい、消化液がほとんど出ないという状態になっています。

今も、消化酵素は欠かせません。

でも、小さな頃にパルボウイルス性腸炎にかかった場合90%くらいは助からないという中、懸命に治療し助けてくださった先生に、本当に感謝しています。

また、もう助からないのではと思ったときに最後はその子の寿命と、生きたいという気持ちなんですね。

「元気になったら、○○しようね^^」とか楽しい未来を想像できるような言葉でずっと話しかけていました。

パルボウイルス性腸炎は治りましたが、後遺症が残ったし食べ物も工夫が必要なので引き取り、またうちの子になってくれたんです(⌒-⌒)





パルボウイルス性腸炎と他の腸炎の違い

では、パルボウイルス性腸炎とその他の腸炎との違いについて、くわしくみていきますね。


  • aikon-2パルボウイルス性腸炎
    [原因]
    潜伏期間は2~12日。
    腸炎型と心筋炎型の2つが
    あります。

    腸炎型は、犬パルボウイルスに感染した犬の便や、嘔吐物への接触や
    人の手を経由しての感染。

    繁殖施設などに存在していると、ウイルスはチリやほこりに
    混じって6ヶ月~2年間も生きることも!
    犬パルボウイルスは、感染力も生命力も強いのです。

    心筋炎型は子宮内や生後1週間以内に
    感染した場合に発症。
    母犬からの免疫が十分ある場合は問題ありません。


    [症状]
    子犬も成犬も、免疫が低下したころに感染すると
    発症することが多いのです。

    ワクチンの効果が薄れている時期や
    それに加えて、大きなストレスが重なることなどですね。

    主な症状は、下痢と嘔吐。
    初期は、普通の下痢とあまり変わらないが、
    進行すると下痢便も嘔吐物も、みどり色になります。

    体の中では、リンパ組織、骨髄、腸の機能などが
    破壊され、後遺症が残ることも。

    いっぽう心筋炎型は、免疫を受けていない子犬では、
    2~8週齢ころに突然症状が現れ、呼吸困難で30分以内に
    急死してしまうこともあるのです。

    心筋炎型の主な症状は、悲鳴、呼吸困難、不整脈、嘔吐などです。


    [治療]
    もっとも大切なのは、ワクチンの接種で
    今のところ、特効薬はない状態。

    なので、犬の体力の回復をはかり、免疫力を上げる
    治療がメインです。
    二次感染を防ぐための抗生物質も投与します。

    うちの子の場合は、
    嘔吐や下痢で失われた水分を補うための
    輸液の点滴と、犬の免疫力を上げるために
    インターフェロンでの治療をしていただきました。

    check-t01汚染源の消毒
    排泄物や嘔吐物で汚れた場所や、犬の食器
    さらに、感染した犬を介護している人の手指や
    衣服などは、そのつど消毒します。

    煮沸消毒や、次亜塩素酸ナトリウム
    (台所用漂白剤)を30倍にうすめたものを、
    つかいます。

    アルコールや、クレゾール、逆性石鹸などは
    効果がありません。


  • aikon-2コロナウイルス性腸炎
    [原因]
    パルボと同じように、犬のワクチン接種に含まれているウイルス。
    犬コロナウイルス。主に、ウイルスとの接触で感染する。

    感染すると、犬の小腸上部分2/3と
    その周辺のリンパ節に、感染することが多い。

    感染力が強い。
    パルボウイルス性腸炎と合併することも。


    [症状]
    成犬では、感染しても症状がでないことが多い。

    ですが、免疫力の弱い子犬では、元気がなくなるなどの症状から
    食欲不振、黄緑からオレンジ色で悪臭の強い下痢便をします。
    さらに、嘔吐するなどの症状が。

    パルボウイルス性腸炎と合併することもあり
    その場合は、死亡することも。


    [治療]
    特効薬はなく、ワクチンが一番の予防・治療薬。

    抗生物質で二次感染を防ぐことや
    失われた水分を補う意味で、輸液の点滴など
    対症療法が主な治療です。

  • aikon-2細菌性腸炎
    [原因]
    細菌感染やカビや大腸菌などのばい菌が原因で
    おこる下痢です。

    サルモネラ菌・カンピロバクター菌・スピロヘータ
    ・大腸菌などが原因。

    中でも代表的なものは、カンピロバクター菌とサルモネラ菌です。

    健康な犬の10%は、これらの菌を保有していることもあり
    免疫力が低下すると、菌が繁殖し、下痢を発症することにも
    なるのです。


    [症状]
    初期のころは、便がゆるくなり一部にゼリー状のものが
    混じります。

    さらに病状が進むと固形物はでなくなり
    水溶性の下痢便のなかに、ゼリー状の血便が
    混じることが多いです。

    それは鮮血の場合もあります。
    熱が出ることも多く、一年中発症しますが
    特に夏場に多いです。

    ストレスなどで、免疫力が低下すると
    発症しやすいです。


    [治療]
    原因菌をつきとめて、それに有効な抗生物質を
    使います。

    脱水症状がある場合は、輸液の点滴をします。


まとめ

私の体験から、犬の普通の腸炎とパルボウイルス性腸炎などの違いについて、みてきました。

パルボウイルスっていうと、毎年接種しているワクチンに入っている犬の伝染病ですね。

パルボに罹ったうちの子も、3ヶ月までに2回のワクチンは済ませてから、養子にだしていたのですが。

たぶん環境の変化からのストレスで、免疫力が落ちていてどこかで、感染してしまったのではと思います。

パルボウイルスは、感染力も生命力も強いので、注意が必要ですね。

ウイルス性の病気予防には犬も猫も混合ワクチンがありますね。

犬は5種から9種の混合ワクチン、猫は3種から5種の混合ワクチンがあります。

我が家では、毎年9種混合ワクチンをしています。

パルボにかかった経験からもやはり、ワクチンをしていないと怖いです。

さらに、一番大切なのは、犬をいつも健康な状態に保てるように、なるべくストレスなく過ごさせてあげようと思っています。

今回、ストレスから、下痢をおこしたことでさらに気をつけてあげなくては!と再認識(゚ー゚)(。_。)

犬や猫の病気は、かかってしまうと特効薬がない治らない病気がたくさんあるんです。

はやく、もっと研究がすすみ、特効薬がでてくれることを願っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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